肌の青空クリニック開院への思い
皆様こんにちは。
この度2025年10月1日開院予定の肌の青空クリニック中野駅前院の院長に就任する山内輝夫と申します。
まだまだ暑い日が続いておりますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
さて、今回はなぜこの肌の青空クリニックを開院したかをぜひ皆様にも知っていただけたらと思い、このブログを書かせていただきました。
私は以前、大学病院の皮膚科に所属しており、皮膚科の一般診療や国内留学で培った知識を活用して円形脱毛症などを中心とした脱毛症の専門外来を担っておりました。
大学病院皮膚科の診療は老若男女問わず多種多様な患者様が来られ、色々と大変なこともありましたが、医局員の皆様はとても心の暖かい方ばかりで、その方々に支えられながら日々の業務を何とかこなすことができました(古巣の昭和大学は「至誠一貫」といって「常に相手の立場になって、まごころを尽くす」というような理念を掲げているため、人間力の高いスタッフが多い印象です)。
しかし、日々の診療を行っている中で保険診療の限界を感じ始めました。具体的には脱毛症の外来で、男性型や女性型脱毛症の方が稀に受診しに来られたのですが、基本的には保険診療では治療法がなく、泣く泣く患者様をお帰しするしかありませんでした(円形脱毛症は炎症性の脱毛症でステロイドなどの炎症を抑える治療法がありますが、男性型脱毛症などは毛周期といって毛が生えたり抜けたりするサイクルがおかしくなってしまい薄毛になってしまう病態なので全く機序が違うのです)。
専門外来で、ここならきっと何とかしてくれるかもしれない、と期待して来られた患者様のがっかりする姿を見てきた私は、自由診療に興味を持ち始めました(男性型脱毛症など毛周期の変調が原因である疾患の一部は、自由診療である程度改善することができます)。また脱毛症以外にも、ニキビの炎症がある程度おさまった後のニキビ痕や、シミなどでお悩みの方が受診しに来られた際にも、「美容皮膚科で治してもらって下さい」と門前払いしなくてはならない診療スタイルに疑問を感じ、自由診療を学ぶべくついに大学病院を去る決心を致しました。
とはいってもこれまで自由診療についてまともに勉強する機会がなかった私ですので、0から徹底的に教育してもらえる施設を探し転職活動をするのですが、教育に力を入れている施設はあまりなく色々と悩みました。そこで出会ったのが湘南美容クリニックです。業界最大手ですが、その圧倒的症例数、そしてそれを生かした教育体制が整っていることが決め手でした。
正直に申し上げると、当時の私は美容クリニックに対する印象があまり良くなく、エビデンスのない治療を提供したり、何かあれば大学病院に患者が送られたりというネガティブな側面の情報しかなく、やや不安な気持ちでした。しかし入職した当初、私は衝撃を受けました。
自分の想像を遥かに超えて教育体制がしっかりしていたのです。みっちりと数日は座学。合宿もありました。実際にマネキンに注入トレーニングをし、基礎、理論のところから知識と技術を叩き込まれます。恐らく教育体制がここまでしっかりしている自由診療の施設は日本で他にないでしょう。ある程度知識と技術が身に付いた後も、定期的に抄読会(最新の海外の論文を読んで検討会を行います)や日本で御高名な医師を招いての社内講演会などがあり、社内のレベルの高い医師と切磋琢磨して今の自分まで成長することができました。また、それにより保険診療では届かなかったところまで皮膚の状態を良くすることができる自由診療の素晴らしさを日々実感することができました。
今回、皮膚科専門医として今まで培ってきた保険診療と自由診療の知識と技術を存分に活かしながらより多くの皮膚トラブルでお悩みの方を救いたいという思いから、肌の青空クリニックを立ち上げました。肌が青空のように健やかであり、また昨今の美容医療への不信感などを払拭するようなクリーンな医療を提供したいという願いから「肌の青空」という名を付けております。
上記で書かせていただきました思いを皆様に伝えられるよう、全力で診療にあたって参ります!
今後とも宜しくお願い致します。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。