【院長コラム】シミも赤みもまとめてケア!当院おすすめの「elosPlus(IPL光治療)」を解説
皆様こんにちは。
肌の青空クリニック中野駅前院院長の山内輝夫です。
本日は前回に引き続き、シミ取り施術で大活躍するデバイスの説明をさせていただきたいと思います。
今回はIPLのelosPlusについてです。
こちらも非常に優れた機械なんです!
そもそも「IPL(光治療)」とは?
まずelosPlusの話をする前に、IPLについて触れておきます。
IPLはIntense Pulsed Lightの略で、光治療と言われております。 レーザーと何が違うのか、というところですが、レーザーは単一波長であり、たった1種類の光しか使いません 。対してIPLは光の集合体であり、色々な光が含まれております。
原理としてはざっくりとご説明させていただきますと、太陽光のような自然な光を出すことができるキセノンランプというものを使用して光を出し、フィルターを通して紫外線のような有害な光をカットすることで上記を可能にしております。
色々な光が含まれていることで、シミだけでなく赤みに効かせることができたり、光が届く層も浅いところから深いところまで幅広く網羅していくため、多くの肌のお悩みに対応することができる、とても万能な機械です。
無色の冷却ジェルを用いて皮膚の表面を保護した後、パシパシと光を当てていきますが、そこまで強い痛みではなく、ダウンタイムもありません(シミのところが瘡蓋っぽくなるマイクロクラストというものが生じる可能性はあります)。そのため、美容初心者という方も非常に受けやすい施術となっております。
元々は戦闘機の塗装を短時間に変えるために開発された技術を転用して作り出されたものらしいです。意外ですよね!
elosPlusの画期的な仕組み:「光(IPL)」×「高周波(RF)」のダブル照射
さて、ここからelosPlusが他のIPLと比べてどのような違いがあるかをご説明させていただきます。
elosPlusの最大の特徴は、「IPL(光)」と「RF(高周波)」という2つの異なるパワーを、同時に照射できる点にあります。
一般的なIPLのデバイスは、お肌の表面にあるシミやそばかすの元であるメラニン色素に効かせたりするものです。しかしその特徴から、光だけでお肌の奥深くまでしっかりエネルギーを届けようとしても、表面のメラニン色素にエネルギーが吸収されてしまい、同部位の火傷のリスクや強い痛みを伴うという弱点がありました。
そこでelosPlusは、まず「光」でシミや赤みのターゲットを優しく温めて道しるべを作り、そこに「高周波」を流し込みます。少し専門的な解説をすると、人体の組織は温度が上昇すると、電気抵抗(インピーダンス)が低下するという性質を持っています。 これは温度が上がると、細胞やその周辺を満たす水分の分子運動が活発になり、粘度が低下するためです。冷たいハチミツを温めると、抵抗がなくなってサラッと流れやすくなるのと同じ原理です。水分の粘り気が減ることで、その中を移動するイオン(ナトリウムやカリウムなど) がより速くスムーズに動けるようになり、「イオンが動きやすい=電気が通りやすい」ということなので、結果として電気抵抗(インピーダンス)が物理的に低下します。
高周波には「抵抗の低い(電気が通りやすい)ルートを選んで流れる」という電気的な特性があります。そのため、光が温めて抵抗を下げたターゲット部位(道しるべ)に向かって、高周波のエネルギーが吸い込まれるように集中して流れ込みます。 高周波は、お肌の色(メラニン色素)に影響されず、奥深くの真皮層にまでしっかり熱を届ける性質があります。これにより線維芽細胞にコラーゲン産生を促すような働きが生じ、ハリツヤ感が出せるのです(リジュビネーション)。
2つのエネルギーが協力することで、お肌の表面への負担や痛みを最小限に抑えながら、奥深くまでしっかりと効果を届けることができるというのは実に画期的です!
アプリケーター「SRA」の切れ味と強力な冷却システム
また当院で使用している「SRA」というアプリケーターは、470~980nmという光を使用しております。メラニン色素は波長が短くなればなるほど吸収率が高くなる性質を有しておりますが、この400nm台の波長が含まれているのは相当な切れ味があります(前回登場したピコレーザーのPicoWayさんは、532nmや730nmを使用しているデバイスでしたね)。またこちらは赤みに対しても効果的な波長が含まれております。
しかもシミ治療で使用される「SR」というもう1つのアプリケーターの約半分のパルス幅(光が発振している時間)で、一気にエネルギーを叩き込むことができます。ピークパワーと呼ばれる単位時間あたりのエネルギーがより高くなるため、よりメラニンに効かせることが可能となっております。
鋭い波長を使用して、パルス幅も短いなんて、こんな強気な設定にしてしまっては火傷してしまうのではないか!?と思われるかもしれませんが、elosPlusはそこも計算して、とても強力な冷却システムを搭載しております。IPLの照射面はサファイアガラスからできておりますが、こちらが約5℃に冷却されているんです。このクーリングには、大きく2つの重要な役割があります。
表皮の徹底保護と痛みの軽減(物理的バリア):照射の直前、照射中、直後のすべてのタイミングでお肌の表面を強力に冷やし続けます。これにより、短波長・短パルスで発生する急激な表面の熱を瞬時に奪い、火傷を未然に防ぐとともに、患者様が感じる「熱さ」や「痛み」を劇的に和らげます。
高周波(RF)を深部へ誘導するコントロール(elosの真骨頂):実はこの冷却機能、ただ火傷を防ぐだけではありません。先程「温まると電気抵抗(インピーダンス)が下がる」とお話ししましたが、逆に「冷やすとインピーダンスが上がる(電気が通りにくくなる)」という性質があります。 表面を5℃に冷やすことで、表皮のインピーダンスを意図的に高くし、高周波(RF)が表面に逃げるのを防いでいるのです。これにより、RFは冷たい表面を避け、光(IPL)で温められてインピーダンスが下がったターゲット(シミや真皮層)へと、迷わず真っ直ぐに流れ込んでいきます。
つまり、SRAの強力なクーリングシステムは、患者様を守る「火傷を防ぐ盾」であると同時に、高周波の通り道をコントロールする「ガイド役」でもあるのです。この精緻な温度のコントロールこそが、SRAが高い効果と安全性を両立できている最大の理由と言えます。
おわりに
とても考えられた機械で、感動しますよね・・・!
シミや赤みの色素を取るだけでなく、肌のハリやテクスチャーを良くするというIPLのあるべき姿を追い求めたまさに完全体と言えます。
ぜひIPL(elosPlus)、受けてみて下さいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。

