Column

ニキビについて

皆様こんにちは。
肌の青空クリニック院長の山内輝夫です。
本日はニキビについてのお話をしていこうと思います。

ニキビのできる原因

突然顔にぶつぶつとできて、本当にイヤなやつですよね。
一般的なニキビのでき方については、

まず面皰ができる

古い角質が詰まり、この角栓によって毛穴が閉塞します。
そうすると、本来であれば毛穴の外に排出されていくはずの皮脂が毛穴の中で溜まっていき、膨れてきます。

アクネ菌が増殖する

上記の状態が長く続くと、アクネ菌という菌が増殖していきます。こちらの菌は皮脂を分解して遊離脂肪酸というものに換えてしまいます。

炎症が起きる

遊離脂肪酸が刺激になって炎症が起こります。こちらがいわゆる「赤ニキビ」の状態ですが、さらに膿が溜まっていくと黄白色調をした「黄ニキビ」になっていきます。

さらにひどくなるとしこりなどへ

上記の状態がさらに悪化していくと、炎症によって毛穴の壁が破壊され、嚢腫といわれる膿の袋が形成されたり、硬く盛り上がってしこり(硬結)になっていきます。

瘢痕形成

炎症が落ち着いた後、深部に長く炎症が持続してしまった際などには、ニキビ周囲の皮膚組織が破壊されて欠損し、凸凹としたざ瘡瘢痕と言われる痕になることもあります。

ニキビのイメージ

ニキビの治療法について

痕にはなりたくないですよね・・・。ニキビの治療法についてご説明していきます。
ニキビを治す方法は大きく分けて3つあります。

毛穴のつまりを解消する

事の始まりは、毛穴が詰まってしまうことからでした。皮膚のターンオーバーといって代謝を良くしてあげることによって、こちらを解消していきます。いわゆるピーリングと言われるものです。
保険診療ではアダパレン(ディフェリンゲル®)、過酸化ベンゾイル(ベピオゲル®、ベピオローション®、ベピオウォッシュゲル®)があげられます。その他、上記2つの合剤で強めのピーリング作用を有するエピデュオゲル®や、過酸化ベンゾイルに抗菌薬を足したデュアック®などがあります。
いずれの外用も、まずは強い乾燥やかぶれの反応などがでないかを確認する上で一部分の外用から開始致しますが、最終的にはニキビができやすいところ全体に塗るのがコツです。診療していると、ニキビができている部位にのみ外用している方が多くいらっしゃいますが、大変もったいなく、ニキビ予防や完治を目指すために面で塗るということを意識するとよいでしょう。
自由診療ではケミカルピーリングがあります。ピーリング剤には深達する皮膚の深さによってレベルが1~4まで存在しますが、角栓の除去であれば1番浅層に効かせる1のもので十分効果が得られます。刺激も少ないため、サリチル酸マクロゴールなどがオススメです。

アクネ菌の増殖を抑える

保険診療では抗菌薬や、実は①で登場した過酸化ベンゾイルも殺菌作用を有しています。抗菌薬はあまり不用意に使用すると耐性菌を生じさせるリスクがあるため、ピーリング作用のある外用剤のように全体に塗るというよりかは、赤ニキビや黄ニキビにピンポイントに塗るのがコツです。ただし先程登場したデュアック®に関しては、ピーリング作用のある過酸化ベンゾイルと抗菌薬の合剤ですが、含まれている抗菌薬に抗炎症作用があることからピンポイントではなく全体に塗るのがよいでしょう。ただし長期間の使用は避け、ある程度広範囲な急性期炎症がおさまったら、過酸化ベンゾイル単体などにランクダウンして使用するのが正しい使い方です。
内服ではドキシサイクリンやミノサイクリン、ロキシスロマイシン、ファロペネムなどがありますが、日本皮膚科学会のガイドラインで推奨が最も高いものはドキシサイクリンになります。こちらは静菌作用の他に抗炎症作用を有しながらも、安全性が高いというのが理由かと思います。内服も極力長期の使用は控えたいところではありますが、自己判断で中止するのはやめましょう。
自由診療では、IPLがアクネ菌の有するポルフィリンに反応し殺菌してくれる作用があります。ただし、強く炎症を起こしている病変にはあてられないため(逆に増悪するリスクがあるため)、IPLの出番はある程度炎症がおさまった段階で検討するとよいかと思います。

皮脂の分泌を抑える

皮脂の分泌はホルモンバランスによる影響を受けるため、女性の方だと生理周期に合わせてできてしまう、なんて方もしばしばいらっしゃいます。特に影響を受けやすいのはアゴ周りのニキビかと思います。
保険診療では漢方がこちらの治療になります。内服であれば十味敗毒湯が最もベースになるところでしょうか。生理不順などがある方は桂枝茯苓丸、発赤や化膿傾向が強い方は清上防風湯、慢性化してしまっている方は荊芥連翹湯などがおすすめです。イオウカンフルローション®といった外用薬も皮脂を抑えるのに有効な手段です(こちらの外用薬は酒さなどの赤み治療でも使用します)。
自由診療ではレチノールやアゼライン酸などの外用薬、先程登場したIPLも皮脂の分泌を抑える効果があります。そして最も効果が高いものがイソトレチノインの内服となりますが、こちらに関しては賛否両論というのが現在の本邦での立ち位置となります。海外では重症ニキビのファーストチョイスで使用されておりますが、日本では安全性の面から保険診療の認可がおりておりません。乾燥などはほぼ必発で生じ、その他肝機能障害、抑うつ、脱毛などが副作用のリスクとしてあげられ、催奇形性もあることから避妊が必要な薬剤となります。効果が高い分そのような副作用のリスクもあることから、上記の治療など色々試したがなかなか治らないで困っている、という際に内服してみるのがよいかもしれないですね。

いかがでしたでしょうか。
ニキビ治療も状態などによって、これだけの治療選択があります。
どのような治療からしたらいいのかわからない方も多いと思いますので、まずは気軽にご相談下さいね。

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